1972年、宮城県石巻市に開場したゴルフ場が石巻オーシャンカントリー倶楽部です。
宮城県内で10番目に作られたゴルフ場であり、長い歴史を持っているコースとなっていました。
9ホール体制でずっと営業を続けており、二度回ることで18ホールのプレーに対応していました。
このゴルフ場が所有する9ホールの設計を担当したのは、木村實氏です。
9ホールの距離は3019ヤードとあまり長くなく、二度回っても6000ヤードを越える程度ですが、簡単なコースではありませんでした。
石巻オーシャンカントリー倶楽部は山の斜面に作られていたので、傾斜と高低差が色濃く残っており、真っ直ぐ飛ばすという基本を実践するのが困難となっています。
打ち上げ、打ち下ろしが続くので距離感が狂いやすく、木々で仕切られていない箇所の多さからOBも出やすい、トリッキーなコースでした。
傾斜のせいで、ボールが曲がりやすいことも難度を上げている原因となっています。
飛ばしにくい一方で、バンカーや池といった障害物は殆ど配置されておらず、特に池は小さめのものが8番ホールに配置されているだけでした。
長い歴史を持つ石巻オーシャンカントリー倶楽部は既に閉鎖されており、プレーすることが出来ません。
2012年に経営会社の太平洋観光開発株式会社が自己破産を申請し、ゴルフ場も閉鎖されることとなりました。
東日本大震災後の2011年5月より営業を再開していましたが、その約一年後に閉鎖が決定されています。