テニスの分野で、全豪オープン、全仏オープン、ウィンブルドン選手権、全米オープンの4大大会は非常に重要な意味を持っています。
キー・ボウマンと表記されることもあるコルネリア・ボウマン選手は、オランダ出身の選手として初めて4大大会を制したことで知られている女子テニス選手ですが、ゴルファーとしても活動していました。
オランダのアルメロ出身、1903年生まれであり、テニスを始めた切っ掛けなどは不明となっています。
1924年に開催されたパリオリンピックではヘンドリク・ティマー選手と組み、混合ダブルス部門で銅メダルを獲得するという快挙を成し遂げました。
そして1927年には後の全仏オープンである全仏選手権に出場し、快進撃を見せることとなります。
全仏選手権は、元々はフランス人しか出場出来ない試合でしたが、1925年には規約が大幅に変更され、開かれた国際大会に変わりました。
しかし、1925年、1926年とフランスの選手が勝利しており、地元勢が有利な状況にも関わらず、コルネリア・ボウマン選手は女子シングルスで優勝する快挙を達成して、歴史に名を刻んでいます。
他にもスポーツを多く行っており、ホッケーではナショナルチームの一員として活躍した、ゴルフの分野ではオランダの国内女子チャンピオンになったという記録を持っていますが、ゴルフやホッケーの分野での記録はあまり残っていません。
オランダのテニス界の立役者であるコルネリア・ボウマン選手は1998年、95歳の誕生日を迎える直前に亡くなっています。