ペルク尚美さんは1996年から1999年にかけて、第一戦で活躍したプロゴルファーです。
18歳の頃よりゴルフを始め、その後、27歳でプロとなりました。
当時の他の女子プロと比較すると、ペルク尚美さんはかなり遅れてスタートを切ったということになります。
プロになるようなゴルファーの大多数は、小学生から中学生の間にはゴルフに慣れ親しんでいる場合が多いものだからです。
中には、幼少の頃からおもちゃ代わりにクラブを握って遊んでいたというような方もいます。
しかし、英才教育を受け、成長期の早い内からゴルフに触れていた選手だけが試合に勝てるのかと言うと、そういうわけでもありません。
例えば、ジャンボ尾崎さんは21歳でゴルフを始め、世界ランキングの8位にまで上り詰めました。
かつて、甲子園に出場し、プロ野球入りを果たすまでに至った投手としての経験をゴルフにおいて活かしたのです。
ベルク尚美さんもゴルフを始められる以前は、バスケットボールの選手として活躍されていました。
スポーツというものは、各々のルールは違えど、根底にある性質は共通しています。
つまり、心と体と技を磨き、競い合うものであるということです。
ジャンルが違えど、培ってきた経験は必ず活かされるものなのでしょう。
ペルク尚美さんは1999年の賞金順位が169位と、決して、脚光を浴びるほどの記録を残されたわけではありませんが、遅咲きの花を飾ることができました。
今からでは遅すぎると、何かを始める前から二の足を踏んでしまっている人々にとって、彼女が辿ってきた軌跡は勇気を与えてくれるものになるでしょう。