明るい笑顔と、人懐っこい性格で、誰からも愛されていた平田充代氏は、苦労人としても有名です。
その練習量とは裏腹に、遅咲きだった彼女は、プロテストに合格するまでに、12回ものチャレンジが必要でした。
大阪府にある藤井寺市立藤井寺中学校出身で、苦労を重ねテストに合格しましたが、プロに転向した後も中々勝ち星に恵まれず、苦しい日々が続いていました。
ですが、人一倍の努力と負けん気の強さで、プロになって四年目の1993年に開催されたNEC軽井沢72ゴルフトーナメントで見事初優勝を飾ったのです。
コースセッティングもシビアだった1993年の軽井沢72ゴルフ 北コースは、参加者の全員が苦悩する中、何とか初日を1アンダーで回り、トップに立ちます。
2日目を2オーバーとしましたが、最終日をなんとか2アンダーで回り、71、74、70の合計215で初優勝を勝ち取りました。
2位の元載淑、森口祐子、J.セビルを抑えての1位でしたが、アンダーパーで回ったのが平田プロのみという過酷で、我慢の必要な大会での初優勝でした。
翌年に行われたミズノレディースゴルフトーナメントでも優勝し、1995年のJLPGA明治乳業カップ年度最優秀女子プロ決定戦で2位、1996年の那須小川レディスプロゴルフトーナメントでも3位とトッププロの仲間入りを果たしました。
1997年には健勝苑レディス・道後で2位、フジサンケイレディスクラシックで3位と、素晴らしい成績を残されています。