星野民江を始めとした、先達の偉業によって保たれるゴルフ業界の健やかさ
1936年生まれの星野民江は、1970年に女子プロゴルファーとなりました。
1970年というと、現在の女子の総元締めである日本女子プロゴルフ協会はまだ存在しておらず、日本プロゴルフ協会の中において、日本プロゴルフ協会女子部なるものが設立されたばかりの時期になります。
一昨年の1968年から日本女子オープンの前身であるTBSオープンが開催され、日本ゴルフ界の女子プロがようやく存在感を放ち始めたという頃です。
この後年間の試合数も増えていき、女子ゴルファーは少しずつ世間に認知されていくことになります。
星野氏は、そうした時代で生きてきたゴルファーです。
34歳という、もう引退を考え始めていてもおかしくない年齢からのプロ生活であり、歴史に残るほどの活躍をした選手ではありません。
しかし、女子プロの黎明期を支えた第一人者としての経験には、他の何にも代え難い重みがあることでしょう。
さらに選手としてだけではなく、指導者としても活動されており、ティーチングプロフェッショナル資格A級を持っています。
これはルールやスキルだけではなく、マナーやエチケットについての指導力も認定基準に含まれています。
ゴルファーは試合の実力だけではなく、日常の振る舞いも尊敬されるものでなくてはならないからです。
体力が衰えても後進の育成のために尽力する、こうした先駆者の力添えによって、紳士のスポーツであるゴルフはその健全さを保ち続けられているのでしょう。
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