18世紀に作られ、そのまま放置されたという変わった経緯を持っているのが、イギリスのセント・アンドルーズ市にあるゴルフ場、キングバーンズ・ゴルフ・リンクスです。
1700年代には9ホールが作られていたという記録が残っていますが、後にイギリス空軍により接収されており、ゴルフ場としては使われていませんでした。
その土地を使って2001年に開場したのがキングスバーンズと表記されることの多いキングバーンズ・ゴルフ・リンクスです。
全世界のプレーヤーが憧れるセント・アンドリュースのオールドコースの南東に位置しており、海に面しているリンクスコースとなっています。
18世紀のイギリスを意識した意匠が特徴であるクラブハウスは、敷地の最も高い位置にあり、コースを見下ろすことが可能です。
ラウンドスタイルは手引きカートを使ったセルフプレーかキャディ付きの選択制であり、利用料金は高めに設定されています。
キングバーンズ・ゴルフ・リンクスの18ホールはカイル・フィリップス氏が設計を担当しました。
グリーンから最も遠いチャンピオンティーからの距離が7210ヤードと非常に長く、インコースは3696ヤードなので、好スコアを狙うなら飛距離は欠かせません。
海からは風が強く吹くことが多く、高低差も残されているので、ボールを狙い通りの位置に運ぶのは困難となっています。
フェアウェイの傾斜は少ないものの、リンクスコースの特徴である深いバンカーやラフが待ち構えているので、フェアウェイから外れるとスコアが崩れることも珍しくありません。