世界的にも知られているポートマーノックは、選手権用につくられた18ホールと、決してそれにひけをとらない9ホールからなる合成コースになります。
海に囲まれている台地の上にあり、ゴルフプレイには最適の芝草が育つばかりでなく、砂まじりの土地は風にもびくともしない野草が根を張り、ヒースとハリエニシダが群落をつくりあげています。
リンクスランドではありますが、他と違っている点は、大きな砂丘がないことであり、このため遮るものがないコースを強風が吹きすさぶこととなります。
9ホールのコースがオープンしたのは1894年、選手権で使用されているコースは、現在においてもこの9ホールを中心に18ホールが構成されています。
コースを取り巻く自然がつくったハザードと、景観は以前の状態からほとんど変わっていないとされています。
パー5の6番は、風がアゲンストになると手に負えなくなってしまうホールとして知られ、クリーンヒットを3度成功させても、グリーンまで届かないこともあります。
運が悪く強風の場合などは、プロでもお手上げ状態であり、悪戦苦闘を演じることになるでしょう。
この強風がフォローの場合、一転して、ドライバーとミドルアイアンで楽々グリーンに届いてしまうことになります。
ポートマーノックは、アプローチにも最高の技術が必要です。
それは、グリーンがマウンドの後ろに隠れていたり、砲台になっていたり、バンカーに囲まれたりで、そのうえグリーンには微妙なアンジュレーションがあって、とてつもなく速いからなのです。