リノタホオープンは1999年にスタートした比較的新しい男子ツアーのトーナメントです。
日本では、2006年に宮里優作が、同一ラウンドで2度のホールインワンを決めたことでも話題になりました。
2010年までは「全英オープン」と同週に開催されていましたが、2011年からは、「WGCブリヂストンインビテーショナル」の開催時期と重なるようになりました。
そして、その開催時期からWGCに参加できない下位選手が多数参戦するため「WGCブリヂストンインビテーショナル」の裏トーナメントという顔も持っています。
リノタホオープンの一番の特徴は2012年にモディファイド・ステーブルフォード方式という、変則的なスコアが採用されたこと。
これは、通常とは違い、ストロークではなく、ホールごとにスコアを獲得していって、その総合点で争う方式です。
ダブルイーグルは8点、イーグルが5点、バーディーが2点、パーならば0点。
そして、ボギーがマイナス1点で、ダブルボギー以下ならばマイナス3点で計算されます。
この方式の面白い点は、ボギーを叩いてしまったとしても、バーディーを一つとればプラスになると言うもの。
通常の方式ならば、プラスマイナス0になります。
これによって、バーディーとボギーの重要性がまったく違うものになり、積極的にバーディーをとっていく戦略、攻めのゴルフが勝負の鍵になります。
上位選手の出場があまりないリノタホオープンですが、この変則的な、モディファイド・ステーブルフォード方式のおかげで、通常では考えられない攻めの姿勢のゴルフと、逆転劇が演出される見応えのある大会になっています。