全英オープンは、ゴルファー憧れの世界4大メジャーと言われるゴルフ大会の中でも、最も歴史があり権威が高い大会です。
その証拠に、1860年10月17日に第1回が開催され、日本では全英オープンでおなじみですが、正式名の「The Open Championship」には、他の大会と分けるような言葉は入っておらず、当時他のゴルフ大会が存在していなかったことを示しています。
伝統と格式あるこの大会は、イギリス社交界では、テニスの「ウィンブルドン選手権」、競馬の「ロイヤルアスコットミーティング」とともに、夏の最高峰のスポーツ祭典になっています。
開催ゴルフ場は、海岸に位置しているということが決められていて、セント・アンドルーズ、ロイヤルトゥルーン、ロイヤルリザム&セントアンズ、ロイヤルセントジョージス、ロイヤルバークデール、ミュアフィールド、ターンベリーの7つのコースでローテーション開催されています。
例外的に、1999年は、カーヌスティ、2007年はロイヤルリバプールで行われました。
全英オープンの最大の特徴は、人の手が加えられていない自然を残したコースです。
人工的なゴルフコースとは一線を画していて、フェアウェイは起伏が激しく、腰まである長い草で覆われたラフなど、「あるがまま」の自然を大切にしています。
これら特徴的なコースに加えて、気象がコロコロ変わることや、海からの湿った強風などで弾道がおぼつかないことから、初めてラウンドする人にとっては厳しく、経験者に有利とも言われています。
実際に、メジャーの大会の中でも、ベテラン勢が活躍することでも有名です。