シード権とは、普通は予選を通過する権利や、1試合目を無条件で勝ち上がるようなことを言いますが、ゴルフは少し違っています。
日本ゴルフツアー機構が主催する試合に出場できる権利のことを一般的には指しています。
この場合は前年の賞金ランキング70位以内の者と限られていて、これらの人たちをシード権を獲得したプレーヤーと呼んでいます。
いわば出場権のようなものです。
また、賞金ランキングだけではなく、前年の大会優勝者や特定のトーナメントで勝利した者も出場資格を得ることがありますが、これも同じように言います。
上位70名ならばかなり多く感じるかもしれませんが、海外選手の多くが日本のツアーでプレーしていることからも、日本人選手にとっては狭き門となっていて、この権利を勝ち取ることは選手の悲願でもあります。
そのため年末になると、激しい争いが見うけられます。
そして、ゴルフは選手寿命が長いスポーツであることから、若手だけではなく往年のプレーヤーも、この上位70名の中に名を連ねることができ、若手でプロとして活躍するということはかなりの関門になっています。
また、ツアーで通算25勝を挙げると永久シード権が与えられることになっています。
青木功、杉原輝雄、尾崎将司、倉本昌弘、中嶋常幸、尾崎直道、片山晋呉の7選手がそれを持っていて、前年度の成績によらず、出場権が与えられることとなっています。
その他にも特定の大会によっては、5年間の出場権が与えられることもあります。