グランドスラムは、ゴルフの世界では世界四大メジャーを制覇したときに使われる言葉です。
それらのトーナメントを同一年に優勝することで、この栄冠に輝くことができます。
男子の場合はマスターズ・トーナメント、そして全米オープン、歴史と伝統の全英オープン、毎年混戦する全米プロゴルフ選手権が対象となり、プレイヤーであれば、もちろん叶えたい夢や目標であり、またそれはとても難しく、まさしく偉業です。
そして、テニスなどでも使われるこの言葉は、ゴルフで使われ始めたのが最初で、1930年、28歳のボビー・ジョーンズが当時の世界4大タイトルを1年の間に制覇しました。
ただし、ボビーが制覇したトーナメントはアマチュアの競技会もあったため、現在とは意味合いが異なり、彼は生涯アマチュアを貫きました。
しかも、マスターズ・トーナメントの会場である「オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ」は彼の引退後に設計されたもので、そこでプレーをしていません。
グランドスラムが現在の定義になってから、だれもまだ達成していません。
タイガー・ウッズが2000年に行われた全米オープンを皮切りに2001年のマスターズまでの間で制覇をしたことがありますが、年をまたいでいるため、認定するかどうかで物議をかもしました。
これは最終的には認定されず、「タイガー・スラム」と呼ばれており、はじめに達成した選手は、伝説のプレイヤーとなるでしょう。