ルールブックにも規定がある、物理用語「慣性モーメント」

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一般的に、「慣性モーメント」とは物理学用語を指しますが、ゴルフでは専門用語として使用されており、特に使われるのが、ヘッド左右慣性モーメントという言葉です。
これはインパクトのときに、スイートスポットと言われる、一番ヒットしたときにボールがよく飛ぶ場所を、それだけずれて当たっても良いかという指標です。

この数値が大きければ、許容範囲が大きく扱いやすいクラブということが言えます。測定には、特別な機械を使うために個人で測定することはできませんから、ゴルフ専門店などで、クラブのスペックを見て判断するしかありません。

しかし、近年のクラブは、この数値が大きくなっていて、扱いやすさが増しています。

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そして、実はこれはルールブックにも明記されており、ルール内容は「クラブを60度のライ角度にしっかり置き、ヘッドの重心を通る垂直軸周りの慣性モーメントは5,900kg平方cm+テスト許容誤差100kg平方cm以下でなければいけない。」ということで、あまりにもこれが大きいと、それだけで違反と見なされてしまうのです。

市販されているクラブはこのルールブックにそって作ってあるので、それほどナイーブにチェックする必要はありませんが、中古や古いクラブを購入するときにはちょっと注意が必要です。

また、「ネック軸周り慣性モーメント」という言葉もあり、ヘッドを上にして、こするように手のひらで回してネックが回りやすいかどうかで確認することができます。

回りにくければ、それだけ球が捕まりにくいクラブと言えるでしょう。

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