ゴルフのトーナメントの多くは、ストロークプレーです。
日本でもマッチプレー形式の試合はありますが、ごく少数となります。
何故世界で見てもストロークプレーが主流となっているか、そこにはやはり一発勝負の怖さがあるでしょう。
ゴルフではトーナメントと言えば大会のことを指しますが、一般的には高校野球に代表されるような、勝ちあがり式のことを指すでしょう。
勝ったものが残り、負けたものは去る、この方式はシングルイリミネーション方式とも呼ばれ、ゴルフのマッチプレー形式はこのシングルイリミネーションに当たると言えます。
例として、高校野球を出しましたが、優勝候補と目されていても負ける時はあっさり負けてしまいます。
これはゴルフでも同じです。
有力選手を呼んだとしても、弾みで負けてしまうことは十分に起こりうるので、マッチプレー形式がゴルフで主流にならない一因でしょう。
しかし逆に良いところは、何よりその緊張感ではないでしょうか。
常にプレーオフという状態は、通常のゴルフ観戦では味わえないスリルがあります。
このマッチプレー形式の試合として代表的なのが、欧州ツアーの一つであり、毎年5月にスペインで行われるボルボワールドマッチプレー選手権です。
1964年より行われている歴史ある大会で、1978年には青木功選手が優勝したことでも知られています。
大会の性質上、いつ波乱が起きてもおかしくないトーナメントとなりますので、観戦する場合は見る方にも熱が入るでしょう。