プロゴルファーであるベルンハルト・ランガー選手は、1985年と1993年の計2回、マスターズトーナメントで優勝を果たし、ドイツ人ゴルファーとして初めてメジャー大会の優勝者となったプレイヤーです。
出身地は旧西ドイツのアンハウゼンで、世界ゴルフランキングの制度が発足した時に、最初の世界ランキング1位に輝いたゴルファーでもあります。
身長173cm、体重73kgととても小柄ですが、小技の光る名選手です。
ランガー選手がマスターズに初優勝を飾った1985年、テニス界のボリス・ベッカーがウィンブルドン選手権で史上最年少優勝を挙げた年でもありましたが、ドイツのスポーツファンの人気はベッカーに向けられ、ゴルフにおけるランガー選手の快挙はあまり大きく話題になりませんでした。
ランガー選手は、これまでにヨーロッパツアーにおいて42勝を挙げており、うちドイツ国内では11勝を挙げています。
アメリカの代表チームとヨーロッパ選抜のチームによる団体戦で知られるライダーカップの代表に、通算10回も選ばれ、2004年の同大会では、ヨーロッパ選抜チームの主将を務め優勝に導きました。
ワールドカップの代表も複数回務めており、1990年と2006年の2度に渡り、母国ドイツに優勝をもたらしたのです。
日本ツアーでは、1983年にカシオワールドオープンで優勝を経験しています。
そして、現在はヨーロッパツアー名誉会員であり、2002年には世界ゴルフ殿堂入りも果たしています。
また、2006年には、英国女王より大英帝国勲章を授かりました。