山梨県南都留郡富士河口湖町にあるゴルフ場、富士桜カントリー倶楽部はフジサンケイクラシックの舞台になっていることでよく知られています。
1975年に開場と、1960年代のゴルフブームが終了してから作られましたが、今や日本を代表するゴルフ場にまで成長しました。
志村和也氏設計による18ホールの最大の特徴は、長いことです。
全長7429ヤードと、日本一ではありませんが、屈指の長さを誇ります。
もっとも、これはトーナメントティーと呼ばれる、最も後ろから打つ場合の長さであり、バックティーから打つ場合は6683ヤードです。
バックティーからの距離は、他のゴルフ場と変わらないかそれ以下ですが、難しいことは変わりません。
大会で実際に回ったプロゴルファーから、技術が無ければ攻略出来ないコースと呼ばれており、その難易度の高さ、そして単に長いだけのコースではないことがうかがえます。
フェアウェイは広く取られているので、一見簡単そうに見えますが、自然のアンジュレーションがあるので、並大抵の技術ではボールをコントロールすることが出来ません。
グリーンに採用されているのはニューベントのA2と呼ばれている芝です。
この芝により、ボールが高速で移動するという特徴があります。
フェアウェイだけでなく、グリーンでも高いコントロールの技術が必要になるのです。
アメリカのゴルフ場は使用している芝を正式に発表していないので確かではありませんが、オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブでも富士桜カントリー倶楽部と同じニューベントのA2を採用しているのではないかと言われています。