全米オープンは、ゴルフの世界4大メジャートーナメント大会の一つです。
主催はアメリカのゴルフ競技団体全米ゴルフ協会であり、開催は毎年6月中旬、地区を毎年変えて実施されます。
賞金総額は800万ドル、優勝賞金は144万ドルとなり、開催日については、父の日を最終日になるよう計算されています。
アメリカ国内の各地において1次・2次予選会が行われ、最終予選を通過した選手が出場資格を得られます。
このことから「オープン」という名で呼ばれているというわけです。
地区予選会に出場するアマチュア選手、そのハンディキャップは「1.4以下」といった決まりがあり、そして、アマチュア選手が世界各地の賞金ランキング上位選手のほか、世界ランキング上位選手たちと互角に渡り合う姿が、毎年の恒例となっており、ここが本大会の最大の見どころです。
開催コースについては、大会の5年以上前から定められます。
そして、大会に向けてコース設定を調整していきます。
セッティングの特徴については、非常に深いラフ、狭いフェアウェイとなっており、また、近年では優勝スコアをイーブンパーと想定し、コースを作っていくので難易度が高いです。
マスターズを含む他のトーナメントは、派手なバーディーの取り合いが行われているなど、エンターテイメント性を志向しているといった特徴があり、その一方で、本大会はひたすらパーを積み重ねることが要求され、スコアを取り戻すのは困難な大会です。
メジャー大会の中にあって、選手たちの「忍耐力」が試される大会であり、「最強のゴルファー」に栄誉を与える大会です。