タイという言葉は、ゴルフ用語というわけではありません。
順位をつけるスポーツならどの競技でも使われる可能性があります。
英語の「tie」には競技や試合での得点、記録が同じであるという意味があるので、様々なスポーツで使われているでしょう。
しかし、例えば野球やサッカーでは球団の順位でこの言葉が使われることはほぼ無いです。
個人の記録については「歴代~位タイ」という形でよく使われます。
このことから、順位よりも記録を重視する言葉であることが窺えます。
しかし、ゴルフは順位を争う競技でありながら頻繁にこの言葉が使われているのも確かです。
考えられる可能性として、ゴルフは他の競技と比べて同じスコアになる可能性が高いスポーツであることが挙げられるでしょう。
トーナメントの中継を見ていればよくある光景ですが、2位や3位に4~5人が並ぶのも珍しくありません。
大混戦と言われる時には、もっと多くの人数が同じスコアであることもあります。
また出場選手も多いため、スコアが並ぶことが日常的であることから「~位タイ」という言葉で一括りにすることが多くなったのではないでしょうか。
そしてもう一つ、ゴルフは各選手の順位を競うものですが、その基準となるのは記録です。
つまり、記録を重視する言葉ですがゴルフの場合はそれが順位に直結しているためよく使われているものと考えられます。
同スコアで複数の選手が並んだ場合の上下は、スコアカード提出順で扱われますが、テレビ中継ではどのような基準で並べているのか不明です。