スクラッチという言葉は、ゴルフをやる上ではそう頻繁に聞くことはないでしょう。
英語の「scratch」が語源ですが、元々は、かすり傷、ひっかく、という意味を持つ言葉でした。
宝くじなどで使われているのはこちらの意味です。
やがて、そこから派生して「ゼロから」といった意味で使われるようになりました。
何故、かすり傷という意味から、ゼロから、という意味に派生したのか、これについては疑問が浮かぶでしょう。
この意味が使われ出したのは中世の狩猟の際とされています。
参加する面々は帰りの際に競走したのですが、当然条件により速さは異なります。
そこで対等に勝負が出来るように、速い人間のスタート地点は最もゴールから遠いところに設定されました。
そのスタート地点として、ひっかいて傷をつけたことから、主にスポーツの分野で「ゼロから」という意味が加わったのです。
ゴルフでスクラッチとは、お互いにゼロからの勝負であるという意味、つまりハンデを加味しない真剣勝負を行うことを指します。
公式にせよ、各ゴルフ場にせよ、ハンデを持っているゴルフプレーヤーの方は多くいらっしゃいます。
ハンデを持っている場合、普通はそれを差し引きますので、それを無しにして勝負するということは、あまり行われません。
この相手とは決着をつけたいという感情が余程強くないと、ハンデ無しというルールでは行われないでしょう。
ハンデが0の方は差し引く数字がない為、スクラッチプレーヤーとも呼ばれます。