キックポイントは、クラブのシャフトに関して使われる言葉で、「調子」と呼ばれることもあります。
具体的には、シャフトが一番良くしなる部分のことです。
シャフトの強度はどの部分でも一定ではなく、弱いところが一番しなるのですが、これは意図的に変えられています。
だから、曲がりやすい部分は、製品によって違いがあり、「調子」プラス、「元」、「先」、「中」などの言葉で表されるのです。
「元調子」は、グリップに近い部分がよくしなるシャフトのことで、「中調子」は中間点、「先調子」はヘッドに近い方がしなります。
キックポイントと言ってしまってはこういったニュアンスが表すことができないために、調子の方が一般的には使われることが多くなっています。
それぞれの特性ですが、手元がしなるシャフトならば、弾道の高さを抑えることができますし、ヘッドスピードが遅い人であっても「ため」を作ることができますから、スイングを正確にゆっくりする人には向いています。
ヘッド側がしなると、その逆になって弾道が高くなります。
スイングテンポも速くなければ、そのしなりを活かすことができなくなってしまいますので、テンポよく、速く振り抜ける人に向いているでしょう。
中間点は、それぞれの特性を薄くしたようなものになっていますが、実際のキックポイントはそれほど差があるわけではありません。
ただ、スイングしてみるとその違いが実感できますから、確かめるためには試打をしてみるのがベストです。